川俣産地
川俣産地/品質で世界に勝負
福島県の織物発祥の地は、川俣市です。約1300年前、崇峻天皇の妃だった小手姫が行方不明の息子を探して川俣の地にたどり着き、桑を植え、養蚕、機織りを伝授したと伝えられています。江戸時代には川俣で生糸・羽二重の定期市が開かれました。明治には大量生産に成功し、川俣羽二重は全国に名声をはせました。絹白生地、シルクスカーフ、胴裏、八卦、ポケットチーフなどを生産しています。
2012年には髪の毛の約6分の1という超極細絹糸を使った世界一薄い織物「フェアリー・フェザー(妖精の羽)」が「ものづくり日本大賞」最優秀賞と「グッドデザイン賞」をW受賞しました。産地の齋栄織物が開発したもので、海外ブランドにも採用されています。品質と技術で世界に勝負した好例といえるでしょう。