丹後産地
丹後産地/最大の絹織物産地
京都府の北部にある丹後地方。丹後産地は日本最大の絹織物産地です。出雲文化と大和文化の交流地で、大陸との交易も行っていました。この地の絹織物の歴史は古く、奈良時代から。江戸時代には絹屋佐平治らが西陣から持ち込んだ撚糸技術をもとに「丹後ちりめん」を作りました。丹後地方の冬の風は雪をともなって厳しいものの、良質な水、適度な湿気がちりめんの生産に適していたといわれています。
現在、日本で生産される和装用白生地の約7割を生産しています。また、京都・西陣の生産基地として帯、ネクタイなどの先染め織物の製織、ちりめん技術を使ったショールやスカーフなどの小幅織物、広幅のシルク、ポリエステルの服地なども生産します。最近はシルクの欠点を補う耐スレ加工、黄変防止加工なども提案。最高級の織りと染めの総合産地を目指しています。