播州産地

播州産地/豊かな水で先染め織物

綿を中心にした先染め織物の播州産地は、兵庫県西脇市を中心にした北播磨地域にあります。加古川、杉原川、野間川が流れ、豊富な水が染色にも適した土地を生みました。京都の西陣から織物技術を導入したことに始まり、200年以上の歴史を有しています。藍染織物から浴衣地、さらに綿ネルを生産。戦後は高級綿織物の海外輸出で産地は大きく発展しました。しかし、1985年のプラザ合意を契機に円高が進み、産地は厳しい状況に陥りました。それでも多品種・小ロット・短納期の生産体制を整え、内需に転換して、日本製シャツ地の約8割はこの播州で生産されているといわれています。

 糸を染める先染め織物は、シャツ地だけではありません。糸や組織、素材の複合化、デザイン力を生かして様々なカジュアル衣料にも用途を広げています。最近はオンラインでの販売に力を注ぐ産元があるほか、マスクや自社ブランド製品などを自販する工場も出てきました。