桐生産地
桐生産地/複合ジャカード織物生産
群馬県の桐生産地はレーヨンと化合繊を主体にした複合ジャカード織物などを生産しています。その歴史は古く、714年に朝廷へ「あしぎぬ」を献上したと続日本書紀に書かれています。関ヶ原の戦いで徳川方に旗絹を献上したことで天領となりました。江戸時代には現在の分業体制をほぼ確立しました。和装生地を作っていましたが、洋装化・和装離れによって受注減が続きます。このため、1955年くらいから洋装の婦人服地生産が始まりました。日本で最初にレーヨンを使った産地でもあり、進取の精神が独自商品の開発につながってきました。
ジャカード織機の技法だけでなく、糸による光沢の違い、加工による変化などにも工夫を凝らしています。産地では多品種・小ロット・短納期が加速。織機の高速化も進みますが、低速織機にも良さがあり、そうした生地は海外での評価も高いようです。